Latest Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

蛍光灯

ああ、もう限界だ。痛い程の寒さが逆に心地よい。ベンチにもたれて蛍光灯の真っ白な灯りを見ていると、魂だけが浮かんで行きそうな変な気持ちになる。あの蛍光灯の列は何処まで続いているんだろう。あの蛍光灯は、いったい何本あるのだろう…。
電車に乗り込み、隅に頭を押し付けていると、何故だか他の乗客達が恨めしく思えてくる。彼らはきっと楽をしている。俺はかつて味わったことの無い疲労に脳髄を削られるような思いをしているのに、奴らときたら全くの苦労知らずで、暢気で、普通で、楽観的で、無自覚で、享受するばかりで、おまけに美食ときている。俺は奴らがみな心の中でせせら笑っているのを知っている。俺は絶対に笑えなどしない。
夜景が次々に走り去って行き、俺はもうすぐ次の場所へ到着しなければならない。全く酷い疲労だ。到着が近づくにつれ、おそろしく絞め上げる圧迫感だ。今の俺には、この乗り物の速度は速過ぎる。例えばボートに乗り換えて、誰も知らない真っ暗な海へ…。さもなければ俺はきっと蛍光灯の無慈悲な純白の中で、眠りに着くように死んでしまうだろう。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://0tas.blog118.fc2.com/tb.php/98-29fe195b

«  | HOME |  »

2017-06

  • «
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • »

プロフィール

 

0tas

管理人:佐藤(サークル代表)
0tassat0@gmail.com
http://twitter.com/0tas
同人誌の情報はカテゴリー→告知をご覧下さい

 

カテゴリー

最近の記事

最近のコメント

リンク

最近のトラックバック

月別アーカイブ

ブログ内検索

 

 

RSSフィード

 

アンテナ

 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。