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世界再生の書物と一つの楽園

「世界再生の書物と一つの楽園」文庫版を第十七回文学フリマで買って、もう読んだ。面白かった。
http://unjyou.jimdo.com/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%86%8D%E7%94%9F%E3%81%AE%E6%9B%B8%E7%89%A9%E3%81%A8%E4%B8%80%E3%81%A4%E3%81%AE%E6%A5%BD%E5%9C%92/

気に入らなかった小説について語るとき、よく「説明が長い」みたいなことを言う。舞台設定とかキャラクター設定とかの説明がクドクド続くのはよくない、という言葉の裏には、「そんなことより話の本筋を読みたい」という欲求がある。

「世界再生の書物と一つの楽園」の4ページ目には、登場人物の名前が列挙してある。その数、22名。

そして本作の舞台は、現実世界ではないどこかであり、その世界で人間はそれぞれ一つずつ、特殊能力を持っている。この一冊の文庫本を読み進めていき、特殊能力の設定に行き当たったとき、我々は気が付く。

「22人のキャラ設定を説明するだけで、一冊終わるんじゃね?」

その予感は正しい。22名が出揃ったところで、本作はほぼ終わる。

もちろん、キャラクター設定だけでは、説明は足りない。「現実世界ではないどこか」が舞台なのだから、舞台についての説明もあるし、その世界の成り立ちも結構複雑である。巻末には138億年前(!)から西暦3333年に至るまでの年表が記載されている。

「説明が長い」「そんなことより話の本筋を読みたい」に対し、本作は、説明自体が本筋なのである。

この小説の面白さを、読んでいない人に説明するのは難しい。例えばキャラクターが一つずつ持っている特殊能力であるが、はっきりいって作中ではほとんど生かされていない。にもかかわらず、「なんかすごそう」という説明だけでドキドキさせられる。

僕はあまり例え話が好きではないのだが、「ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日」というアニメ作品では、静かなる中条という怪しいおっさんが「ビッグ・バン・パンチ」というなんかすごそうな技を使えることになっている。ところが、作中で結局1回も使わない。(準備運動まではする)それでも、「静かなる中条は本気出すとスゴい」という、いわばハッタリによって最後まで存在感を保つのであるが、

「世界再生の書物と一つの楽園」においては、大半のキャラクターが、静かなる中条みたいな感じである。なんか凄そうな奴らが、お互いの出かたを読みながら抜刀の機会を伺い続けるうちに、いつの間にか勝敗は決しているのだ。

……これで、面白さが伝わっただろうか。(たぶん伝わってない)とにかく読んでみたらいいと思う。電子書籍版も出ています。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00GJR2NJO

テーマ:読んだ本の感想等 - ジャンル:小説・文学

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