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花泥棒と秘密の猿たち

僕がどう言おうと、あるいは何も言わなくても、栗山真太朗氏の小説は飛ぶがごとく売れるようになるだろう。例えば新しい音楽の様式が受け入れられていくように。まだ読んでいない人に対して、僕が真に言うべきことは2つしかない。1つは、読むべきだということ。もう1つは、彼はロジックよりもビートを重んじる作家だということだ。

まったくもって今さらの話ではあるのだが、文学フリマ非公式ガイドブックに彼の『川町奇譚』を掲載しようという流れになったとき、僕は内心、次の作品を待つべきではないかと考えていた。理由はその小説から、プロットの無駄にも思える複雑さと、冗長さを感じたからだ。この作家であれば次はもっと洗練された作品を打ち出してくるに違いないと予想した。

2012年11月に発行された彼の新作『花泥棒と秘密の猿たち』を読んで、僕の予想が、ある意味では正しく、ある意味では間違っていたことを知った。プロットはより複雑で、ムチャクチャで、振り回されっぱなし。寄り道ばかりで冗長もいいところだったが、読み終えると同時に僕は、その複雑さと冗長さこそが、彼の作品の本質であることを理解した。本質のみを鋭く削り出したという意味で、それは前作を超えて洗練された作品だった。彼が作品を通して描くのはグルーヴであり、息づかいそのものである。

http://gold-dust-digging.blogspot.jp/

ところで、これは全くの余談だが、本作と僕がこのあいだ発表した小説には、ちょっとした共通点がある。

テーマ:読んだ本の感想等 - ジャンル:小説・文学

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