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星を磁石に 道に向かって

北西 彩氏によるエッセイ『星を磁石に 道に向かって』を、先日の第十回文学フリマの会場で入手した。この丁寧で誠実な仕事に、たった200円で出会わせてくれたこの時代に私は感謝したい。
この本は決して旅モノのエッセイというわけではなく、旅行のすばらしさを謳っただけの内容でもない。物語の中の旅、山岳、サバンナ、そして過去の旅に生きた人々をテーマに淡々と書き連ねるうち、読者は自然と旅へと誘われている。そこが素晴らしい。

本の中で登山について語られているが、私も学生の時分には登山は何度かしたことがある。2~3泊縦走した程度だが、計画も自分で立てた。もっとも、この本の中で語られているようなシビアな登山ではなく、計画の中に逃げ道をたくさん織り込んでおくような甘っちょろいものだが。いちばん若い子が登頂を開始してすぐに体調を崩し、ひとりが付き添って下山するハメになったり(こういう場合、テント鍋など共通の装備を残ったメンバーで分担しなおさなくてはいけないので厄介だ)、メンバーのひとりだった助教授が山中で急に用事を思い出したなどと言い出して、その日のうちに全員で下山しなければならなくなったり(これもメチャメチャ厄介だった。おまけに下山ルートを間違えて遭難しかけた)、これが白馬岳なんてすごいところだったら死んでたな。
その私が言ってもあまり説得力がないと思うが、「なぜ山に登るのか。」の本当の答えは、「他に行くところがないから」ではないかと思う。旅にしか生きられない人がいるのと同じように、山男は山にしか生きられないのではないか。

本とあまり関係ない話をしたが、とにかくこの本は素晴らしいので、もしあなたが運良く手に取ることができたならば、迷わず買っといたほうがよい。旅を愛する人にも、文章を愛する人にも、そして願わくば、どちらもあまり好きではないあなたにも、ぜひ読んで欲しい。

テーマ:同人小説 - ジャンル:小説・文学

コメント

ご紹介ありがとうございます

わーい! 褒めてもらっちゃったっ(*^o^*)
ご購読いただきまして、どうもありがとうございました。

そうか、あれは随筆だったのか。

>北西 彩さん
こんにちは!小説とは違うかな…と思いエッセイにしてしまったのですが、
もしくは論文?違う呼び方がよければコメントください。
とにかくとても面白かったです!

あ、いえいえ。
書いたはいいものの、宣伝の段になってどうにもカテゴライズに悩んだもので。
他意はありません。
お気になさらずにお願いします。

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