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絶対移動中 vol.9 オタクライフ

僕が育った東北の田舎では、同人なんてそのへんにあるものではなかった。そういうものに関わっている人もいたのかもしれないけど、それはあくまで密かな趣味であって、僕なんかはタテヨコの関係もなく孤独に育ったもんで、同人誌なんて古本屋の片隅におかれている、およそ僕の知りえない世界の片鱗でしかなかった。

それから年月がたって、東京へも行けるようになって、中二の感性で手を出し始めたサブカルっちゅう物のなかに、『絶対移動中』があった。中野のタコシェで入手したそれは文字ばかりの本でありながら出版社が出しているものではなく、個人が作成されている本で、しかも無闇やたらと格好よかった。こんな本を編纂されている伊藤鳥子さんという方はどんな人なんだろうかと、インターネットで調べまくったものである。その頃の僕にはまだ漠然ともわからなかった同人誌や個人誌、もっといえば個人が発信しうる文化というものの象徴が、『絶対移動中』だった。だって目黒三吉さんがイラスト描いてんだぜ。この秋山真琴ってひとはいったい誰なんだ。田舎者の僕には、ちっともわからなかった。わからなかったけど、それはいつでも僕の部屋の手の届くところにおいてあって、結婚して子供ができた今でも、『絶対移動中』のvol.2『猫の話』は僕の本棚に置いてある。

いまでは文学フリマで伊藤鳥子さんがちょっと挨拶してくださったりする。僕はなるべく普通な感じで挨拶を返しているけど、実はけっこうドギマギしているのであるが、それがどうしてなのかは、ここまで読んでいただけたらわかるだろう。そんな伊藤鳥子さんの『絶対移動中』のvol.9が、『オタクライフ』である。タイトルの通りの内容のアンソロで、厚さは『猫の話』の二倍近い。このあいだ読み終えたので、感想をあげておく。こうするのはもちろん、僕が同人の世界にいたという足跡を残すためである。
(鳥小屋)http://www007.upp.so-net.ne.jp/torigoya/

『伊国いろはさんの話をしよう』(秋山真琴)
このアンソロはオタクライフであって、収録作品全てがなんかしらのオタクの話であるが、『伊国いろはさんの話をしよう』は、ボードゲームの話なんである。2011年においてはボドゲと表現したほうが意味が通じやすいだろう。『ドミニオン』や『カルカソンヌ』が登場する本作は、ボドゲという遊びが人間の戦い(いろんな意味での)なのだということを明るく楽しくコメディチックに描いた作品で、しかも対戦相手は巨乳でゆるふわ系の伊国いろはさんである。全ボドゲファンが恋に堕ちることうけあいの掌編だ。

そういえば僕の新作『アイデアル・ワールド』にも、『アンギャルド』や『クメル』といったボドゲが登場するが、対戦相手は貧乳である。しかも本の値段は『オタクライフ』より高い。僕の本がちっとも売れないのは、そのへんに理由があるのかもしれない。

『ギミーシェルター』(蜜蜂いづる)
これはなんか説明し辛い。でも絶対読んだほうがいい。こういう作品が掲載されるのが『絶対移動中』なのであって、いつも僕に東京ってすげえところだなと思わせるのである。まさにオタクライフというべき作品。すめらぎ琥珀は僕も好きだけど、『姉SUMMER!』はやったことない。

『Viva『娘。』』(若葉幹人)
娘。である。説明不要って感じだが、藤本美貴がひいきという時点で後半の展開が読めてしまうのに、にもかかわらず(だからこそ?)なんか読まずにはいれられないのである。しかしモーオタってこんな感じなの。ちょっと人生勉強になったりする。

テーマ:読んだ本の感想等 - ジャンル:小説・文学

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2011-06

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